こんにちは!トコジラミ警察です。
長かったコロナ禍が明け、ようやく海外旅行や外出を楽しめるようになってきました。
しかし、そんな中、我々の平穏な生活を脅かす厄介な問題が発生しています。
それが、「トコジラミ」です。
近年、トコジラミ被害は、ホテル、観光施設、飛行機など、様々な場所で報告されていますが、
今回は身近な場所、図書館で発生したとのことです…!
本記事では、この緊急事態を徹底解説!
トコジラミ問題の現状、対策、そして私たちが取るべき行動について、専門家の立場から詳しくお伝えします。
こうなってしまった経緯: 足立区立鹿浜図書館、トコジラミ発生と臨時休館
1/15 図書館の絵本コーナーにてトコジラミ発見&絵本コーナー閉鎖
鹿浜図書館のおはなしの部屋(絵本コーナー)が利用できません
鹿浜図書館のおはなしの部屋でトコジラミが確認されました。
害虫駆除のため、2月4日(火曜日)まで、おはなしの部屋を閉鎖いたします。
利用者の皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
1/17 新たに血糞が複数確認され、図書館全体を休館
鹿浜図書館を臨時休館いたします
鹿浜図書館で新たにトコジラミの血糞が複数確認されました。
害虫駆除のため、図書館全体を臨時休館いたします。
開館の目途が立ち次第、あらためてお知らせいたします。
現時点(2025年1月18日)では、再開館の、目途は立っていません。
このように、身近な公共施設でもトコジラミ被害は発生するのです。
「自分は大丈夫」と、思わず、常に危機意識を持っておくことが重要です。
参考:足立区立図書館トップページ > 図書館からのお知らせ↓
https://www.city.adachi.tokyo.jp/chiikibunka/toshokan/oshirase/index.html
そもそもトコジラミとは?
トコジラミは、別名「ナンキンムシ」とも呼ばれ、世界中で被害が報告されている吸血性の害虫です。
生態
主に夜間、就寝中に人間を吸血します。
日中はベッドのマットレスの縫い目、家具の隙間、壁のひび割れなど、暗く狭い場所に潜んでいます。
繁殖力が非常に強く、1匹のメスが一生のうちに200~500個もの卵を産むと言われています。
特徴
成虫は体長約5~8mm、平たく楕円形をしています。
赤褐色、または茶褐色をしており、吸血後は体が膨らみ黒っぽくなります。
被害
トコジラミに刺されると激しい痒みを生じます。
痒みによる不眠、精神的ストレスなど、二次的な健康被害も無視できません。
さらに、刺された痕が半年以上残ってしまうこともあり、特に小さなお子様がいるご家庭では深刻な問題です。
※注意: 上記はあくまで一般的な特徴です。
似てる虫はたくさんいます。特定が難しい場合はトコジラミ警察までお気軽に写メを送ってください。
侵入経路
①本から来たパターン
図書館の本を借りる
↓
トコジラミがいる家でトコジラミが本に付着
↓
その本が図書館に返却される
↓
トコジラミが図書館で広がる
②衣類に付着して来たパターン
図書館に向かう際の公共交通などでトコジラミが服に付着
↓
図書館でトコジラミが服から落ちる
↓
トコジラミが図書館で広がる
トコジラミは自然にいない
トコジラミは自然界に存在せず、人間がいる所にいます。
この2つのいずれかだと思います。
開館の目途の基準
なぜ、足立区立鹿浜図書館は、現時点で再開館の、目途が立っていないのでしょうか?
それはトコジラミの完全駆除が難しいからです。
トコジラミは薬剤に対する抵抗性を持つものが増えており市販の殺虫剤では、効果がない場合もあります。
また、非常に小さな虫であり、本と本の隙間、本のページの隙間、本棚の隙間、壁のひび割れなど、あらゆる場所に潜んでいる可能性があります。
さらに先述の通り繁殖力が高く、メスは1日5~6個、生涯では200~500個もの卵を産みます。
そのため、一度発生してしまうと、完全に駆除するまでに、時間と労力がかかるのです。
図書館側としても、利用者への安全を第一に考え、慎重に対応を進めているものと推測されます。
現時点では、公式な発表はありませんが、再開の目途を立てるためには専門業者による、徹底的な駆除作業、およびその後の経過観察、そして、再発防止策の策定をしていると考えられます。
開館の基準は難しい。「トレードオフ」で基準をどこまで下げるか
トコジラミの完全駆除には時間と費用がかかります。
一方、図書館は地域住民にとって大切な公共施設であり、早期の開館が望まれます。
ここで、問題となるのが、「トレードオフ」の関係です。
トレードオフとは、「一方を追求すれば、もう一方が犠牲になる」という関係のことです。
例えば、顔認証システムの精度を上げすぎれば、顔がむくんだり化粧したら認識されなくなります。
反対に精度を下げれば似てる他人などで認識されます。
今回で言うと「開館を早める」ことと「トコジラミの完全駆除」はトレードオフの関係にあり、どちらかを優先すれば、もう一方は妥協せざるを得ない、状況にあります。
例えば、多くの人が利用するバス、あるいは通販で購入した商品にトコジラミが付着している可能性も考えられます。
しかし、全てのバスを毎回消毒したり、全ての通販商品を検疫したりすることは、現実的には不可能です。
つまり、利便性と安全性はトレードオフの関係にあり、そのバランスをどのように取るかが重要な課題となります。
図書館の場合も同様です。
開館を早めれば、利用者にとっては便利ですが、
トコジラミの完全駆除が難しくなり、再発のリスクが高まります。
一方、トコジラミの完全駆除を優先すれば、開館は遅くなり利用者にとっては、不便になります。
開館の基準を、どこまで下げるか、これは、非常に難しい判断です。
駆除業者によっても駆除完了の判定は様々です。
最終的には、図書館側が地域の状況、利用者のニーズ、専門家の意見などを総合的に判断し、決定することになります。
どう決めても批判はありますが、これが偉い人の仕事なのだと思います。
しかし、やっぱり「安全・安心」を最優先に考えるべき だと考えます。
中途半端な対策で、開館を急ぎ、結果的にトコジラミ被害が再発、あるいは拡大してしまっては、元も子もありません。
その場合はさらに長い間、追加で閉館することになります。
後の駆除案で説明しますが、完全駆除なら駆除期間「最短2週間」は欲しいところです。
トコジラミは怖いけど図書館も絶対必要
トコジラミは強い痒みを引き起こし、場合によっては不眠、精神的苦痛など深刻な健康被害をもたらす恐ろしい害虫です。
その脅威から身を守るためには、侵入を未然に防ぐこと、早期発見、初期対応が出来る仕組みづくりが最も重要です。
図書館は地域住民にとって必要不可欠な施設です。
私も子どもを連れてよくいきます。
レンタル期限が2週間なので、最低でも2週間に1回は行っています。
子供からお年寄りまで、誰もが気軽に利用できる、学び、そして、憩いの場です。
特に、子供たちにとっては本に親しみ、豊かな心を育むための大切な場所であり、また、学生たちにとっては自習やレポート作成などの学習の場として欠かせない存在です。
さらに、図書館は、地域コミュニティの拠点としての役割も担っており、住民同士の交流、情報交換の場としても、重要な役割を果たしています。
このように、トコジラミは、駆除すべき恐ろしい害虫ですが、図書館は私たちの、生活になくてはならない大切な場所なのです。
このジレンマを解決するためにはどうすれば良いのでしょうか?
「個人の対策」と「地域の対策」、この両輪で取り組むことが不可欠 だと考えます。
駆除方法案
あくまで案です。
閉館中の図書館、今がチャンス!
トコテスト駆除の難易度は「人の出入り」と「物の多さ」で決まります
人の出入りは新規のトコジラミか既存のトコジラミか分からなくなり、駆除できているか分かりづらくなります。
「物の多さ」はトコジラミの隠れ場が増え、薬剤やスチールを充てることが難しくなります。
図書館でのトコジラミ駆除は、「人の出入り」 と 「物の多さ(特に、薬剤が使えない、本の多さ)」 が、ポイントになります。
現在、足立区立鹿浜図書館は閉館中。
つまり、人の出入りがない今が徹底駆除の絶好の機会 です!
しかし、問題は、「本の多さ」 。
薬剤散布が難しい本にトコジラミが潜んでいる可能性 があります。
そこで、トコジラミ警察が、提案する駆除方法はこちら!
薬剤散布 + 室温調整 + 確認、そして、利用者への協力要請
本以外全てに薬剤散布
壁、床、棚など、本以外、全てにトコジラミに有効な薬剤を散布。
健康への配慮
使用薬剤の成分、および考えられる健康への影響について、情報を開示し、利用者の不安を取り除く。
室温を上げて活性化
空調で室温を30℃程度に上げ、トコジラミの活動を活発化。
薬剤に触れやすくします。 本などに潜むトコジラミを外へおびき出し、薬剤に触れさせるためです。
確認
人の体温、二酸化炭素を活用して、最終確認。人が実際に、館内に滞在し、吸血の有無、あるいは目視で確認。
一番確実なのは館内各地で、人が夜に寝て刺されないことです。
もちろん怖いけど。
利用者への協力要請
開館後、利用者に対して本を借りる前にページをパラパラとめくり、目視確認をお願いする。
他にもいい案があれば追加します。
情報公開
入口付近に「トコジラミが、発生した事実」、「行った、駆除作業の内容」、「使用した、薬剤名」、「利用者に、お願いしたい、対策」などを、わかりやすく、掲示。利用者の不安を軽減すると同時に、注意喚起を促し、個人と地域全体のトコジラミ対策のレベルを向上させるためです。
閉館期間
卵から孵化したトコジラミに薬剤を触れさせることを前提として
「2週間」は欲しいです。
最短2週間です。がんばっても10日。
中途半端な駆除ではどうなるか分かりません。
しかし図書館としての役割もあります。
絶対的な基準はなく、あくまでトレードオフなのです。。
あくまで案です。
現場でやり取りしてる担当者と駆除業者が最優先で最善です。
個人の対策と地域の対策の両輪が必要 (政府のサポートがあればもっといいけど)
トコジラミ被害を防ぐためには個人レベルでの対策と地域レベルでの対策の両方が必要です。
個人でできる対策 としては、
- 外出時には注意する(特に旅行や出張)※記事たくさん書いてるのでご覧ください
- 帰宅後は、荷物を、すぐに、部屋に、入れず、玄関先などで、確認する
- 定期的に部屋を掃除・チェックし、トコジラミが潜みにくい環境を作る
- トコジラミの痕跡を見つけたら早めに駆除する
などが、挙げられます。
一方、地域全体で、取り組むべき対策 としては、
- 自治体による、情報提供、啓発活動
- 発生時の、迅速な、情報共有
- 公共施設、宿泊施設における定期的な点検、駆除
などが、考えられます。
そして何よりも、私たち一人一人が、トコジラミ問題への意識を高め、知識を深め、正しく対策を実践することが最も重要なのです。
トコジラミ問題、真の課題は、バイアスとの闘い
さて、トコジラミ問題で、最も厄介なのは、実はトコジラミそのもの以上に我々の、心の中に潜む「バイアス」かもしれません。
トコジラミ問題では、「〇〇が、原因に違いない」という断定的な考え方がしばしば見受けられます。
例えば、最近では外国人インバウンド旅行客の増加と、トコジラミ被害の拡大を結びつける論調も、見られます。
しかし、ちょっと、待ってください。
冷静に考えてみれば、トコジラミの発生源を正確に特定することは、ほとんど不可能です。
なぜなら、トコジラミは、人、あるいは物に付着してあらゆる場所に移動できる からです。
電車の中にいたかもしれません。
宿泊したホテルにいたかもしれません。
はたまた購入した衣類、あるいは中古家具に付着していた可能性もあります。
つまり、原因を特定することは不可能に近く、逆に言えば何に責任を転嫁することもできてしまう、 ということです。
外国人、インバウンド旅行客が増えれば、その可能性が高まることは事実です。
しかしインバウンドが増加する以前から、日本国内でもトコジラミ被害は、単発的にずっと発生し続けていました。
さらに言えば、日本国内に目を向けても、駆除費用を捻出できずトコジラミと共に生活せざるを得ない人々がいることも、また事実です。
あるいは、経済的な理由がなくとも、腕の悪い駆除業者の度重なる駆除作の、失敗により、駆除を諦めてしまったという事例ありました。
つまり、様々な要因が複雑に絡み合っている のです。
それにもかかわらず、特定の要因のみを取り上げて「〇〇が、悪い」と決めつけることは、非常に危険な行為です。
これは、まさにバイアスによる判断であり、問題の本質を見えなくしてしまいます。
そして、本来すべき対策を怠ったり、あるいは過剰な対策を講じてしまったり と、事態をさらに悪化させる原因にもなりかねません。
このように、トコジラミ問題は害虫そのものとの戦いであると同時に、我々の心の中に潜むバイアスとの戦いでもあるのです。
では、どうすれば、良いのでしょうか?
大切なのは、特定の原因を決めつけるのではなく、あらゆる可能性を視野に入れ現実的な対策を講じること、そして正しい知識を身につけること です。
超オススメ本↓
トコジラミ警察は専門知識、経験に基づき、皆様のバイアスを取り除き、最適なトコジラミ対策を提案します。
一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
今回、トコジラミ被害が報告された足立区立鹿浜図書館は、決して特殊な事例ではありません。
これは、他人事や対岸の火事ではなく、どこの図書館でも起こりうる問題なのです。
トコジラミは、人や物に付着して、あらゆる場所に移動します。
私たち一人一人が、この問題を、自分事として捉え、対策を講じることが何よりも、重要です。
そして、足立区立、鹿浜図書館がこの問題を、どのように乗り越え、再開に向けて歩んでいくのか、その今後に、注目し見届けていきましょう。
その過程で得られた、知見、対策は必ずや他の図書館、そして私たち自身のトコジラミ対策の大きな指針となるはずです。
▼LINEで相談(友だち追加)
▼ココナラで相談