こんにちは、トコジラミ警察です。
肌寒くなり、本来なら虫の活動も少し落ち着く時期ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 今日は、最近私の元に届いた「少し不思議なデータ」のお話から、皆さんにどうしてもお伝えしたいことを書きたいと思います。
11月に起きた、神奈川県での不思議な偶然
実は、2025年11月の前半だけで、神奈川県にお住まいの方から立て続けに6件のご相談をいただきました。
全国からご相談をいただく私ですが、これほど短期間に、特定の地域からご相談が集中することは過去に例がありません。「全ての相談が神奈川県」という状態が続いたのです。
これを聞いて、「えっ、神奈川で今トコジラミが爆発的に増えているの?」と不安に思った方もいらっしゃるかもしれません。
私もプロとして、さまざまな可能性を頭の中で巡らせました。
- 神奈川県で局地的に被害が増えているのか?
- 神奈川の方は、悩みがあった時に「相談する」という行動力がある方が多いのか?
- あるいは、保健所や役所などの公的な相談機関が手薄で、私のところへ辿り着かざるを得なかったのか?
- 有料の相談サービスを利用しようと思える、経済的な余裕がある地域柄なのか?
- でも何で11月に?
いろいろな仮説を立てることはできます。 しかし、結論から正直に申し上げます。
「本当のところは、何も分かりません」
これが、トコジラミが増加しているサインなのか、それともサイコロの目がたまたま6回連続で同じ数字が出たような「ただの偶然」なのか。 現時点で、神奈川県が特に危険だと言い切れる根拠はどこにもないのです。
「分からない」という事実を受け入れること
なぜこんな話をしたかというと、**「不確かな情報に、心まで振り回されないでほしい」**と強く願っているからです。
もし私がここで、「データによると神奈川が危険です!今すぐ対策を!」と煽れば、注目は集まるかもしれません。でも、それは誠実ではありませんし、何より皆さんの不安を無駄に煽るだけです。
トコジラミに関しては、3年前とは状況が大きく変わりました。 3年前は「情報が少なすぎて」困る時代でした。何をしていいか分からず、暗闇を手探りで進むような怖さがありました。
しかし今は逆に、**「情報過多」**の時代です。 スマホを開けば、SNSや動画サイト、ブログに情報が溢れています。
- 「この殺虫剤が効く」
- 「いや、抵抗性がついているから無駄だ」
- 「業者に頼まないと家が終わる」
- 「自分で駆除できた」
真逆の意見や、極端な恐怖を煽る投稿を目にして、「結局、何が正解なの?」と疲弊している方が本当に多いのです。
その「判断」、プロに任せませんか?
100%断言できることが一つだけあります。 それは、**「素人がネットの情報だけで、自分に最適な対策を判断するには限界がある」**ということです。
トコジラミ被害に遭われた方が一番辛いのは、虫刺されの痒みではありません。 終わりの見えない戦いの中で、「孤独」を感じること。 そして、情報の波に溺れながら、毎日毎日「これで合っているのか?」と判断を迫られ続ける脳の疲労です。
ネットの海を一人で泳ぎ続けるのは、もうやめにしませんか。
分からないことは、分からないままで大丈夫です。 不安なこと、疑問に思っていること、その判断を私たちプロに投げてください。
「トコジラミについて考え、悩み、検索する」という脳のリソース(容量)を、少し私に預けてみてください。 空いたその容量で、どうか少しでもリラックスしたり、美味しいものを食べたりして、心を休めてほしいのです。
神奈川の件がただの偶然かもしれないように、ネット上の怖い情報があなたに当てはまるとは限りません。 一人で抱え込まず、いつでも頼ってくださいね。

